スキルアップというと資格など、目に見えることを考えてしまうのではないでしょうか。しかしスキルを活かすために大切なことは、資格という肩書だけでなくベースが出来ていることだといえます。
例えば、取得が難しいとされている資格を取ったとします。でもそれだけですぐに稼げるのかと言うと、現実はそうではなかったりするわけです。仕事というのは、対価を支払ってもお願いしたいと考える依頼者がいて、何をどのように行うのか打ち合わせて、実際に希望通りに実行することです。つまり困難な資格は評価には値しますが、それだけでは仕事として成立するわけではないのです。希望通りの仕事をこなすベースがなければ、目標は達成されておらず、資格を取っても役に立ってないといえます。
スキルアップというのは、仕事として不可欠な様々な調整をより幅広く行える能力を養うことであって、資格がそれに取って代わるわけではないのです。そのため、スキルアップを考えた時に、現状の仕事があることが重要で、改善点や工夫など、視点を置き換えることに意味があります。普段、仕事をしていて、ここがもっとスムーズに出来れば効率的だと感じているからこそ、それに関する資格を取得する意味も生まれて来るのです。
何か現状を打破したいと思うなら、先ずは形式的なことを手に入れようとするよりも、困難や障害となっている事柄をしっかりと認識することがとても重要になります。それができれば、目標もハッキリと目に見えて、自身の高め方にも迷いが出てこないでしょう。